【シンガポール①】深夜便で朝5時半着。チェックインまでの9時間半を、世界遺産の植物園で潰した話

2023年10月、羽田発シンガポール航空の深夜便で朝5時半にチャンギ着。ホテルのチェックインは15時——9時間半をどう使ったか。朝5時開園・入場無料・ユネスコ世界遺産のシンガポール植物園、F1コースを見下ろすシンガポール・フライヤー、teamLabのFuture World、そしてウェスティンでの14時間目のハンバーガーまで。

こんにちは、KOHです。

2023年10月、2泊3日でシンガポールに行ってきました。羽田発のシンガポール航空、1泊目はウェスティン、2泊目はマリーナベイ・サンズ。この旅の記録を、3回に分けて書いていきます。

※この記事は2023年10月時点の記録です。当時と現在で変わっている点は、その都度注記します。

第1回は初日。深夜便で飛んで、朝5時半にシンガポールに着いた日の話です。

夜明けのマリーナベイ。朝焼けの空にマリーナベイ・サンズとシンガポール・フライヤーのシルエット
この空を見るための、深夜便

先に結論を書きます。この日の私が直面したのは、ひとつの単純な問題でした。

朝5時半に着いた。ホテルのチェックインは15時。

——9時間半、どうする?

日本時間0時45分、機内食

シンガポール航空エコノミークラスの深夜便で供された機内食のトレー
深夜0時45分、離陸してすぐ

羽田を発ったのは深夜。離陸してしばらくすると、機内食が出てきました。時刻は日本時間で0時45分です。

シンガポール航空のエコノミーですが、深夜便でもちゃんと一食出る。眠いのか腹が減ってるのか自分でもよく分からないまま、とりあえず食べます。この判断が後で効いてきます。

ちなみに私は酒を飲むと顔が真っ赤になる体質なので、機内のドリンクサービスの恩恵をあまり受けられません。深夜便では、これはむしろ好都合でしたw

現地5時30分、チャンギ空港

チャンギ空港の「SINGAPORE」と表示された案内サイネージ
着いた。まだ夜が明けていない
早朝で人のいないチャンギ空港の到着ロビー
世界屈指の空港が、まだ寝ている

着きました。現地時間で朝5時30分です。

チャンギ空港は世界屈指の巨大空港ですが、この時間の到着ロビーはほとんど人がいません。免税店もまだ閉まっている。

入国審査を抜けて、外に出ます。ここから15時まで、私は宿無しです。

夜明けのマリーナベイは、誰もいなかった

早朝、車がほとんど走っていないフラートン・ホテル前の道路
無人の交差点

市街に出て、まず驚いたのが車が走っていないことでした。

フラートン・ホテルの前。普段なら渋滞しているであろう道路が、がらんとしています。信号だけが規則正しく変わっていく。

シンガポール市街の道路上に架かるERP(電子式道路課金)のゲート
この時間、誰も通らない

道路の上に架かっているのはERP——シンガポール名物の電子式道路課金ゲートです。混雑する時間帯に通ると自動で課金される仕組みですが、この時間は当然、誰も通りません。

そして冒頭の写真です。

マリーナベイの向こうに、マリーナベイ・サンズとシンガポール・フライヤーのシルエット。その背後の空が、オレンジに焼けていく。

この景色は、この時間に着いた人間しか見られません。普通の観光客は、まだホテルのベッドの中です。

——ここまでは良かった。問題はここからです。まだ朝の6時半で、やることが無い。

で、暇だったので植物園に行きました

本当に、それだけの理由です。計画も何もありません。スマホで「この時間に開いてるところ」を探して、出てきたので行っただけ。

朝の光が差し込むシンガポール植物園の遊歩道
朝7時45分。空気がまだ涼しい

MRTでBotanic Gardens駅へ。駅を出て徒歩1分で、もう園内です。

着いたのは朝7時45分。朝の光が斜めに差し込んで、遊歩道が明るい。空気がまだ涼しい。

シンガポール植物園の緑と池
都市の真ん中に、これがある

——で、家に帰ってから調べて、ひっくり返りました。

シンガポール植物園(ボタニック・ガーデン)

  • 開園時間:午前5時〜深夜0時(毎日)
  • 入場料:無料(国立蘭園のみS$5)
  • 2015年、ユネスコ世界遺産に登録(シンガポール初)
  • 広さ:約82ヘクタール(東京ドーム約13個分)
  • MRT「Botanic Gardens」駅から徒歩1分

朝5時から開いていて、タダで、世界遺産。

深夜便でチャンギに降りて、チェックインまで時間を潰さなければならない人間にとって、これ以上の答えが他にあるでしょうか。

私はそんなことを一切知らずに、ただ暇だから行きました。偶然たどり着いた場所が最適解だった、というやつです

シンガポール植物園のバンドスタンド。白い八角形のガゼボ
朝は、光の入り方がいい

園内でいちばん有名なのが、このバンドスタンド。白い八角形のガゼボで、かつてここで楽団が演奏していたそうです。周囲に木が円形に植えられていて、朝は光の入り方がきれい。

シンガポール植物園のラーニング・フォレストの案内看板と木道
湿地の上を木道で歩く

ラーニング・フォレスト」という一角もあります。湿地や森を歩けるように木道が組まれていて、都市の中とは思えない。

睡蓮の池に建つシンガポール植物園のシンフォニー・ステージ
睡蓮の上の、貝殻

そしてシンフォニー・ステージ。睡蓮の池に浮かぶように建つ、貝殻のような野外ステージです。

この時間、園内にいるのはジョギングする地元の人と、太極拳をやっているグループくらい。観光地というより、市民の日常の中にお邪魔している感覚でした。

結果的に、この2時間が旅全体でいちばん静かで、いちばん良い時間でした。

シンガポール・フライヤーから、F1のコースが見えた

シンガポール・フライヤーのカプセル内部と白いチューブ状の骨組み
箱というより、小さな部屋

植物園のあと、シンガポール・フライヤーへ。マリーナベイに立つ巨大観覧車です。カプセルは箱というより小さな部屋で、白いチューブ状の骨組みに囲まれています。

シンガポール・フライヤーから見たガーデンズ・バイ・ザ・ベイとF1市街地コースの路面
手前の赤白の縁石を見てほしい

で、上がっていくと——これが見えます。

左にガーデンズ・バイ・ザ・ベイのフラワードーム、その奥にスーパーツリー。手前の道路をよく見てください。赤と白の縁石。

F1シンガポールGPの市街地コースです。

シンガポールGPは公道を封鎖して走るナイトレースで、普段は普通の道路。その路面を真上から見下ろせる場所は、そう多くありません。

観覧車は「乗ったけど、まあ観覧車だよね」で終わりがちですが、ここは見えるものが特殊です。

「未来館」の正体は、アートサイエンス・ミュージアムだった

DNAの二重らせんをかたどったヘリックス・ブリッジ
橋そのものが展示物

次に向かったのは、マリーナベイ・サンズの隣に建つ蓮の花のような建物。渡ったのはヘリックス・ブリッジ——DNAの二重らせんをかたどった歩道橋です。

アートサイエンス・ミュージアムの館内。ガラス越しに見える白い柱と円形空間
蓮の花の、内側

この建物、アートサイエンス・ミュージアムといいます。

正直に書くと、私はこの施設の名前を「科学館だったか未来館だったか」くらいの記憶でいました。後から調べたら、その記憶は半分当たっていました。

ここの常設展の名前が——「Future World(フューチャー・ワールド)」だったからです。

teamLabによる展示。壁一面を光の粒が滝のように流れ落ちる
静止画にすると惜しい

展示を手がけているのはteamLab。壁一面に光の粒が滝のように流れ落ちていく空間です。

teamLabのテーブルに投影された映像展示
触ると、絵が変わる

テーブルに映像が投影される展示も。触れると反応して、絵が変化していく。

写真だと静止画になってしまうのが本当に惜しい。実物は全部動いています。

ザ・ショップス・アット・マリーナベイ・サンズの吹き抜けと波打つガラス天井
涼みながら、時間を潰す

museumを出て、ザ・ショップス・アット・マリーナベイ・サンズへ。地下から見上げると、ガラスの天井が波打っている。ここで涼みつつ、時間を潰します。

——そう、まだチェックインの時間じゃないんです。

夕方、ようやくホテルに入る

ザ・ウェスティン・シンガポールの幾何学模様のカーペット
この床で、まず足が止まる

この日の宿はザ・ウェスティン・シンガポール。Asia Square Tower 2という高層ビルの中に入っているホテルで、全305室。

エレベーターを降りて最初に目に入るのが、この幾何学模様のカーペットです。細かい格子が延々と続いていて、ちょっと迷路みたいでいい。

ウェスティン・シンガポールの高層階ロビーラウンジ。木の格子スクリーンとブルーのソファ
窓の先に、遮るものがない

ロビーラウンジ。天井までの木の格子スクリーンと、ブルーのソファ。窓の外には海。高層階にあるので、視線の先に遮るものがありません。

ウェスティン・シンガポールの客室。ダークウッドの内装とデスク
ここまで、長かった

客室。ダークウッドでまとめられた、落ち着いた部屋です。窓際にデスクがあって、外は都市の景色。

ベッドを見た瞬間、この日の疲れが一気に来ました。

到着から14時間後の、ハンバーガー

ウェスティンのルームサービスのハンバーガーとフライドポテト。皿にEAT WELL FOR YOUの文字
初日の締めが、これ

もう外に出る気力はありませんでした。ルームサービスを頼みます。

届いたのが、これ。ハンバーガーとフライドポテト。皿には「EAT WELL FOR YOU」の文字。

シンガポールまで来て、初日の締めがハンバーガー。ホーカーでチキンライスでもチリクラブでもなく、ハンバーガーです

でも、これで良かった。

朝5時30分に着いて、夜明けのマリーナベイを見て、世界遺産の植物園を2時間歩いて、観覧車に乗って、美術館を回って、モールをうろついて、夕方ようやく部屋に入った。到着から、実に14時間。

その日の最後に必要だったのは、名物料理じゃなくて、確実にうまいものでした。

まとめ:深夜便で早朝に着いたら、どうするか

  • シンガポール植物園は朝5時から開いていて、入場無料で、世界遺産。早朝着の時間潰しとして、これ以上の選択肢は思いつかない
  • 夜明けのマリーナベイは車も人もいない。この景色は早朝着の特権
  • シンガポール・フライヤーからはF1のコースが見下ろせる
  • 暑い時間帯は、屋内施設(美術館・モール)に逃げるのが正解
  • チェックイン後は無理をしない。ルームサービスで十分

深夜便は「宿泊費が1泊浮く」「現地の朝から丸一日使える」というメリットがある一方で、着いてから何時間も宿無しになるという弱点があります。

その穴を埋める場所を、着く前に1つ決めておくこと。——これが今回の教訓です。私は完全に運で乗り切りましたがw

次回は2日目。ハロウィン期間のユニバーサル・スタジオ・シンガポールと、ナイトサファリです。

お邪魔しました。

この日訪れた場所

シンガポール植物園(Singapore Botanic Gardens)
開園:5:00〜24:00/入場無料(国立蘭園はS$5)
MRT「Botanic Gardens」駅より徒歩1分

シンガポール・フライヤー(Singapore Flyer)
マリーナベイ地区の大観覧車

アートサイエンス・ミュージアム(ArtScience Museum)
マリーナベイ・サンズ隣接/常設展「Future World」(teamLab)

ザ・ウェスティン・シンガポール(The Westin Singapore)
12 Marina View, Asia Square Tower 2/全305室
チェックイン15:00・チェックアウト12:00

※すべて2023年10月訪問時点の情報です。営業時間・料金・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式情報をご確認ください。

シンガポール2泊3日 シリーズ(全3回)

2023年10月の旅の記録を、日ごとに3本に分けて書いています。

  • 【初日】早朝着+植物園編(いま読んでいる記事)
    朝5時半にチャンギ着。チェックインまでの9時間半を、朝5時から開く世界遺産の植物園で潰した
  • 【2日目】USS+ナイトサファリ編
    ハロウィン期間のUSSでハムナプトラに3回。写真が1枚も撮れないナイトサファリ
  • 【3日目】マリーナベイ・サンズ編
    57階のインフィニティプールに昼と夜の両方入って分かったこと。そしてもう見られない水族館

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